たべるの

夏野菜の準備

2017年5月9日
高橋 忠和高橋 忠和

5月のゴールデンウィークは夏野菜の植え付け時期と重なるため、私は畑から離れることができません。
あの人はバリ島に旅行に出かけたらしいよ、あの人は九州に帰省しているらしいよ。そんな話を聞きながら、少し汗ばむ5月の畑で、せっせと土を耕すのです。

「これは誰にもできることだけれど、一番難しいこと」ブツブツ念じながら作業しているのです(笑)

桜の花が散って、ジャガイモの芽が出揃い、春野菜がいよいよ収穫期を迎える頃、夏野菜の準備を始めました。いわゆる土作りなのですが、今年はビッグイベント。ユンボまで動員して畑を開墾したのです。夏野菜はその新しく拓いた畑で育てます。

連休に入ってすぐ、去年もお世話になった愛知県の澁谷さんから今年の夏野菜の苗が届きました。
夏野菜48株です。

新しい畑に、畝長6m50cm、畝幅60cmで3本の畝を立てます。
以前から使っていた南の畑にも、畝長7m、畝幅60cmで2本の畝を立てます。

耕運機で土を起こし、鍬を使ってまた起こし、3度にわたって新しい畑の土を耕してきましたが、今日、畝立てのために鍬を入れると、まだ土の中から木の根の残骸が出てきます。きめ細かい畑の土になるには、さらに2シーズンほどかけて、作物を育てながら少しづつ土壌改良していくほかありません。
とは言え、畑として使っていなかったこのゴロゴロした土は、案外豊作をもたらしてくれることもあるので楽しみでもあります。

トマトは株間45cmで大玉、中玉、ミニトマトとりまぜて15株。その隣にナス、これは普通のナスの他に青ナス、白ナス、縞ナスなどいろいろ17株。株間を50cmにしたのでひと畝では収まりませんでした。
先日種を蒔いたズッキーニが2畝あって、さらに少し離れたところに、スイカを2株植えつけました。
スイカは横浜の畑に来て、初めての挑戦です。
ピーマンとシシトウなど15株は、南の畑に植えつけました。

全部を植え付けたら、それぞれに支柱を立て、苗を紐で八の字結びにして固定しました。
若い苗が風に倒されないように守ってやるのです。

夏野菜の準備だけではありません。春野菜やそら豆、絹さや、スナップエンドウなどの収穫が最盛期を迎えています。5月の畑は忙しい。
ジャガイモも土寄せをしなくてはならないし、アスパラガスにも支柱が必要。
あれもやりたい、これもやらなくちゃ。
結局のところ、どこかへ遠出する余裕などないのです。

「草を取りながら土に塗れろ。息もつかなくなれ。これは難しいことだが誰にもできることだ」

気づいたら18時を回っていました。
日が長くなりました。夏が近づいています。

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