たべるの

新しい畑。冬野菜は間に合うのか

2012年10月26日
高橋 忠和高橋 忠和

冬野菜の苗の植えつけや種蒔きは、これまでなら9月中に済ませていました。
新しく、横浜の畑で菜園生活を再開する決心をしたのが9月末。
「驚くほど素早い畑の再開だったけれど」
「冬野菜はもう手遅れかなぁ」
「いやぁ、この暑さだ。間に合うかもしれない」
「やってみようよ」
それからの頑張りは、ちょっと凄かった。自分達はこんなに畑が好きだったのか。

9月16日 畑を借りることが決まりました。

9月26日 予定していた23日の日曜日が雨だったので、ウィークデイであるにもかかわらず畑へ。レンタカーを借りて、まずは買い物。冬野菜の苗、種はもちろんのこと、堆肥、苦土石灰などは畑の土作りに欠かせません。鍬、鎌、スコップ、ロープ、バケツなどなど。全部一から揃えなくてはいけませんが、幸運にも横浜の畑からはJA横浜はすぐそば。ホームセンターもクルマで5分の近さです。もっと幸運なことに、畑の地主さんが耕耘機や一輪車を提供してくださったのには助かりました。
道具が揃ったら、いよいよ種蒔き? いえいえ、そうはいきません。まずは畑の土作り。堆肥を撒き、苦土石灰を撒いて、耕耘機で耕していきます。ちょうど畑の西側半分。この日は時間的にも体力的にも実測しておよそ12m x 5m = 60㎡ の土作りで精一杯です。

9月30日 台風17号の接近が告げられていたが、冬野菜の植えつけの限界が迫っていてタイミングはぎりぎりです。堆肥と苦土カルを撒いて中3日しかたっていないが、冬野菜の植えつけ敢行しました。鍬を使って畝を立てみると土が驚くほど柔らかい。葉山の土とはまさに天と地の開きがあります。予定ではブロッコリーとハクサイの苗を植えれば良いと思っていたのが、友達が手伝いに集まってくれて、ダイコン、カブ、コマツナ、シュンギクの種蒔きもできました。昼ごろからみるみる天候悪化。すべての作業が終わったのと台風の雨が降り出したのがほぼ同時でした。

10月7日 「台風の被害はほとんどない模様」「ブロッコリーはまずまず、ハクサイ元気なし」メールが畑の様子を知らせてくれます。「カラスが苗の葉っぱを齧って被害が出ている、対策が必要」畑の近所に住む友人が、報告してくれるのです。その報告通り、畑のブロッコリーとハクサイは、だいぶカラスにやられていました。補植して防鳥ネットを張ることにしました。少し奮発してカラスだけでなく虫の侵入も防ぐ防鳥防虫ネットです。できるなら農薬は使わずに作物を育てたい。今日は畑の仲間のさいこさんも手伝いに来てくれました。
種蒔きしたダイコン、カブ、コマツナ、シュンギクは、一週間で発芽していました。十分な降水と高い気温が幸いしたのだろう。見事です。

10月14日 朝から小雨が降ったり止んだり。しかも今日はクルマの都合がつかず、駅から徒歩で畑に向かいます。これが晴れていればちょっとしたピクニックなんでしょうが、あいにくの霧雨です。その中で、新しい畝を立て、菜花と水菜の種蒔きをしました。

10月21日 秋晴れ晴天です。畑の西側の端っこにもうひと畝立てて、ルッコラとターサイ、そしてタイミングをずらしたダイコンpart2の種を蒔きました。こんな天気の良い日は、お隣の畑にもみなさんやって来て、畑談義に話が弾みます。午後からは久保京子さんが畑の様子を見に来てくれました。
ほんとうにせっせと畑に通いました。あっという間に新しい畑は、わたし達の暮らしの一部になってしまいました。
冬野菜、とくにハクサイは果たして間に合ったのかな。もしタイミングを逸していたのなら、ハクサイは結球、つまり丸まってくれません。どうでしょう。
ブロッコリーとハクサイはネットに守られていますが、ダイコンやカブ、水菜などはノーガード。こちらはどうなるのでしょうか。あらかじめ予防で薬を使うより、まずはこの畑の話を聞こう。そう決めています。

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