たべるの

減肥料農業

2017年10月27日
高橋 忠和高橋 忠和

新しい畑はきっと豊作になる。
今年のスイカがそうだ。3年前の北の畑を拓いて初めての夏野菜も良かった。横浜の畑に初めて来た5年前の白菜も豊作だった。

それが2年、3年経つとだんだん調子が悪くなる。
どうしてなんだろう。比較的広さに恵まれている畑なので、いわゆる連作障害というのには気をつけている。肥料が足りないのかな、水が足りないのかな。

畑には元肥としての堆肥の他に化成肥料を使っていたが、私たちの畑の先生である人から勧められて新しい有機肥料を使い出した。この肥料の効き目がすごかった。これは良いやっていうことでどんどん使った。
豊作が続いて、しかも収穫した作物は美味しかった。しかし、害虫被害も増えていった。
やがて収量もそんなに良くはならなくなった。昨シーズンの白菜に至っては、ほぼ全滅だったのだ。

畑の先生が堆肥をたくさん持ってきてくれた。その時に質問してみた。
「堆肥はたっぷり与えた方が良いけれど、あの有機肥料は効き目が強いから、使いすぎないようにね」
えっ、そうなの?

慌てていろいろ調べてみた。
なんと、土壌病害のほとんどは肥料過多であるとの言説。
栄養過多の土は腐りやすい。カビが出る。害虫が増える。作物の生理まで狂わせる。しかも、入れすぎた肥料はなかなか消えてくれず、次の作にも悪影響を与え続ける。
青天の霹靂であった。

本来ならここで私たちの畑の土壌検査をして、何が過剰で、何が不足しているのか調べるべきなのかもしれないが、とにかく畑に肥料を与えることが怖くなった。

今度の冬野菜は、肥料は元肥としての堆肥だけで育ててみることにする。
無謀かもしれないが、一度試してみたいのだ。
もし成長が不調となったら、その時初めて、追肥することを考える。

肥料をたくさん入れないと収穫が減るという不安、肥料をたくさん入れたら収穫が多くなるという迷信めいたものにずっと支配されていた。
本当はどうなのか、この冬、少し明らかになるかもしれない。

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