たべるの

北の畑

2013年5月10日
高橋 忠和高橋 忠和

横浜の畑でたった今野菜を作っていないところには、ミカンや姫リンゴなどの果樹、そしてツツジが植えられています。春になるとそれらがみな花をつけ、夏から秋にかけてちゃんと実を結ぶそうですが、野菜を作るためには取り除かなければなりません。

リンゴの木などはもちろん、ツツジだって一本倒すとそこには大きな穴があきます。その穴を畑の土で埋め戻して平らにするのも結構な作業です。
まだ寒い3月から1ヶ月かけて少しずつ木を整理し、草を刈り、土を平にしてきました。
畑の土質はとても良いのですが、果樹やツツジの根の残骸が残っています。
これを手作業でひとつづつ掘り起こしました。
耕耘機を使って土を耕せるようになったのは4月の末でした。

たっぷりと堆肥を与え、苦土石灰を撒いてph値を調整し、畑の土を野菜作りに適したものに仕上げていきました。

5月の連休中、畝を起こし、マルチを張り、夏野菜の苗を植え付けました。

ナス、ピーマン、シシトウ、甘トウガラシ、ミニトマト。まずは苗を並べてみて様子を見ています。
たった今は小さな苗ですが、夏になればみな1m50cmを超える大きさに成長するのです。


苗を植えた後、しっかり成長するように化成肥料を与え、それぞれに支柱を立てて支えてやります。とくにナスなどは肥料をたくさん要求する野菜で、しかもたっぷりの肥料で育てても、風に煽られてグラグラするとそれだけで実がつきにくくなる。この春の何度も襲って来た強風を思うと、自ずと慎重な作業になります。

定植した苗に水をやります。柔らかい畑の土に水がどんどん沁み込んでいく。「畑の水やりは水たまりができるギリギリに」と以前葉山で教えてもらいましたが、この畑はいくらでも水を飲み込んでいくなぁ。たっぷり水を与えます。無事に元気に育ってほしい。

夕陽に向かって水を放つと、北の畑に美しい虹がかかりました。

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