たべるの

猛暑の畑に向かう。

2019年8月20日
さいこさいこ

家庭菜園でつくられている人気の野菜といえば…トマト、キュウリ、ナス…そう、夏野菜だ。スペース的にも作りやすいし、獲れたての夏野菜は圧倒的に美味しく、夏の体を元気にしてくれる。

たべるの畑でも、毎年、いろいろ育てつづけてきた。週末ファーマーゆえ、キュウリやオクラといった、たった一日でぐんと成長する類はあきらめているが、トマト・ナス・ピーマン類は、それぞれ複数多種に挑戦、インゲンやズッキーニなどもふくめ多様に楽しんでいる。

ただ、それは暑さと雑草との戦いの日々でもある。

庭やプランターでの家庭菜園とは少々ことなる「家庭菜園と呼ぶには広すぎだよっ!」と突っ込まれる規模、しかも日々細目に手入れとはいかない週末通いの必然ではある。

梅雨明けの雑草の勢いはすさまじい!陽射しは痛い! 頑張って集中すると草取りハイになって、あぶない!休んで水分補給しましょう。

以前は、畑仕事しにいっているのか休みにいっているのか解らないくらい日中休憩が長かった。休憩中のおしゃべりは楽しかったし、アイスキャンディーの偉大なる涼力を知ることもできたが、ここのところは短時間決戦でのぞんでいる。午前中におわらせるか、夕方めか。おかげさまで、熱中症には仲間とお互い気をつけていて、なんとかやっている。世の中も年々猛暑対策がすすんでいるので、冷凍できる飲料パウチや濡らすだけでいい冷感タオルなど、ありがたい策はふえた。個人的には今年ハンズフリー小型扇風機を導入(これ、なかなか優れもの!)、刈り取った草をドラム缶で燃やす時でも暑くないぞ(って、かなりヤセ我慢!)。

たべるの畑の活動は、約10年。猛暑という言葉が予報用語で定義されたのが2007年とのことなので、猛暑の当たり前化とともに夏の畑に向き合ってきたといってもいい。

なぜ、ここまでして猛暑の畑に向かうのか?

畑から帰宅し、ほてった顔を鏡に認めながら思う。シャワーを浴びて髪を洗うと、たんまり浴びた土埃りのせいか茶色い湯が排水溝に流れていった。もいちど爽快系のシャンプーで洗う。汚れていた爪がきれいになった。カラダもすっきり、汗もひいたところで、収穫したてのミニトマトをひとつほおばる。温くて旨い。さっきまでの疑問府はどこにいった?

来週はズッキーニ脇の草もとらないと、秋冬野菜の種を確認しなくちゃ、夕飯にはピーマン焼こう、、、、そんな思いとともに今週の畑の日が終了。

大変なのも、汚いのも、暑いのも、季節に追われるのも、自然に裏切られるのも、美味しいのも、楽しいのも、悔しいのも、驚くのも、嬉しいのも、全部ふくめて畑。また、来週も向かうのだ。

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