たべるの

夏の畑

2016年7月8日
高橋 忠和高橋 忠和

6月の畑に通う道は紫陽花に囲まれていました。畦の緑の中に、青や紫、赤、白と、雨上がりの陽射しを受けて紫陽花の花が浮かんでいたのです。

今年の梅雨は週末になると不思議と晴れの日が多く、我々週末農業家にはありがたかった。
おかげで4月、5月に植えた夏野菜は順調に成長しました。
ナスやトマトなどの苗は支柱で支えているのですが、一週間でそれぞれ20cmほども成長するので、支柱と結ぶビニール紐を何度も固定し直さねばなりませんでした。
作物がこれほど大きくなるのですから、雑草もまたワサワサ生えてきます。夏の草刈りはキツいけれど、汗と土にまみれて、作物を守らねばなりません。

ジリジリ照りつける太陽の下、成長スピードが一番早かったのはズッキーニです。4月末に種を蒔いて一週間後には芽が出て、5月に入ると葉が大きく広がり、6月には花が咲き、実を結んで、すでに収穫が始まっています。

植え付けた直後の2週間ほどはやや頼りなげで心配したナスの苗でしたが、この畑の土にしっかり根を張ってくれたようで、その後はグングン大きく強く育っています。ピーマン、シシトウとともに本格的な収穫はこれからだと思いますが、今年は珍しい種類のナスがいろいろ育っているので楽しみです。

小玉のトマトも6月末から収穫が始まりました。トマトの大玉の方は7月からです。
カラスやスズメ、ハクセキレイなどが様子をうかがいに畑の周りにやって来ます。鳥害から守る防鳥ネットを張り巡らせました。一度は雨からトマトを守るビニール屋根も張ってみたのですが、あわれ二週間後には強風に煽られて吹き飛ばされたのでした。やむなく今年は防鳥ネットのみ、ビニール屋根はなしでいくことになりました。大玉が実るこれから、どうか雨がトマトに悪さしませんように。

これ以外にも、6月にはラッキョウの収穫がありました。何年ぶりかの豊作でした。

ジャガイモもお試し収穫をしました。うれしい大粒のメークインです。

あと少し梅雨が続きますが、最高気温はすでに30℃を超えています。
7月半ばになると35℃オーバーなんて日もあって、畑で作業をするとフラフラになるでしょう。

それでも、夏の畑に身体が吸い寄せられます。
夏の畑には、おいしい夏の野菜が実っています。

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