たべるの

祝、らっきょうの発見。

2016年7月12日
さいこさいこ

らっきょう。そうきいて浮かぶ味はどうだろう。たいていの人は、甘酸っぱさが口の中によみがえるのではないか。いや、うちのは思いっきり酸っぱいよ、いやいや、そもそも甘くも酸っぱくもなく塩らっきょうが基本だよ、という方もいるかもしれない。さて今年。そのどれにも当てはまらない、らっきょうの味わいに出会った。

「今年のらっきょう、すっごいですよ〜」舞さんがニコニコ前のめりで言う。「肥料がしっかりきいたって感じ。ぷっくり大きいの」おお、確かにすごい。これぞ滋養の塊という立派な粒ぞろいである。

「高橋さんも持って帰ります?」「いや先週の収穫でもう漬けたから」「そうですか、でも何も漬けるだけじゃなくて、天ぷらにしても美味しいし、いろいろ食べ方ありますよ」と私。自ら口にした言葉をひきがねに、たしかに漬けるだけじゃなく料理してもいいな、去年仕込んだのまだあるしな、と脳裏をよぎる。後押しするように「このあいだテレビで、ホイル焼き紹介していましたよ、いちばん美味しい食べ方だって」と舞さん。「彩子さん、いろいろやって紹介してください」「・・・」高橋さんにとどめを刺された。

まっ先に試したのはホイル焼き。オイルと塩をかるくふりかけ、オーブンでじっくり。ホイルをひらいて、うっすら焼きめをつけたら出来上がり。一口食べて驚嘆。なに、このホクホク感!ねっとり感!そのパンチの強さにブラックペッパーを重ねて、さらにパクッ。うーむ、うなるしかない。

さて、次は、シャキシャキらっきょうだ。同じ日に初収穫となった夏野菜、茄子やピーマンと豚肉もあわせての炒め物。元気の出る味とはこういうことだ。間違いなしの天ぷらは、やっぱり大正解の二重丸。パクパク口に入る危険な食べ物なり。

 
もちろん、長く楽しめる、らっきょう漬けも忘れずに。去年の甘酢漬けがまだあるから、シンプルな塩らっきょうかな、そうだ梅酢があるから、それもいいかも。結果、可愛く紅白漬けができたとさ。めでたし、めでたし。

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