たった一度の夏。
いよいよ畑では夏野菜のシーズン到来です!
どの季節にも言えることですが、特に夏になると思います。
今年は去年とは違うし、同じ年は二度と無いのだなと。
5月くらいから猛暑日が続いたまま秋を迎えた年もあれば、
冷夏と言われた割にはダラダラと11月まで暑かった年もあったし、
今年などはついこの間まで肌寒かったのにいきなりの暑さ。
そうしたことって、野菜の出来不出来にも、少なからず影響する。
今年の、春ごろからの微妙に不順な感じは、豆類の不振として如実に顕れた。
春大根や春蕪の生育も遅れ、夏野菜を植える場所を変更する羽目になったけど、
その分、梅雨時まで収穫できたという嬉しい誤算。
そんな中、じゃがいもは、概ね例年通りの収穫量でホッとしました。
特に初めて植えたメークインが上出来で、その美味しさを堪能する日々です。
ズッキーニは、種蒔きのタイミングを畝毎にズラす作戦に出ましたが、
結局、最初のチームだけが、いつものように「どっかーん」と実をつけ、
後発チームは生育が悪いどころか、発芽さえしないものも多かった…。
わたし達のスキルの問題もあるかとは思うのですが、
なんだか、やはり難しいのです、農業というのは。
自然を相手にしているんだなぁと、しみじみ感じます。
微妙に不順な流れで突入した今年の夏に、
わたしを感動させてくれているのが「トマト」です。
つい二週間前までは、じとじと降る雨の中で、実を落とすものが多く、
地面で腐っているトマトを見てはどんよりした気分になっていたのですが、
梅雨明けした途端に、まさかの「トマト祭り」が始まりました。
大玉、中玉、チェリートマトにプチトマト。
そのどれもが大量に、しかも枝に付いてる状態でしっかりと完熟し、
甘い芳香を漂わせているではないですか!
特に嬉しかったのは、大玉のトマト。
完熟大玉トマトをあんなにたくさん抱えたのは初めてじゃないだろうか。
きっと、この夏はトマトなんだ。そう、憶えるんだと思う。
まだ夏は始まったばかりですが、今年もやっぱり酷暑なんでしょうか。
春先から梅雨に掛けての、はっきりしない肌寒い感じを、
連日の暑さが記憶からかき消してしまう勢いですが、
こうして野菜の、あれがどうして、これがどうだったを辿ってみると、
やっぱり今年は去年とは違ったし、一昨年とも違う。
もがいて、でも、従って、やるだけやって、味わおう。
この夏は、たった一度の夏なんだ。
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