格別な収穫
冬野菜の収穫が本格的に始まりました。
いつも、どの季節も、収穫は嬉しいものだけれど、
この度ばかりは、ちょっと格別な思い。
まだ暑さが厳しい8月の下旬から土作りを始め、
予定通り9月の初旬には種蒔きや植え付けを終えホッとしたわたし達に、
あんな秋が待ち受けているとは夢にも思いませんでした。
幾つもの台風、それに続く長雨で、蒔いた種は何度も流され、
無事だった種も、日照不足で一向に発芽しない。
ようやく芽が出たと喜んでいても、翌週には虫に食い荒らされている。
そんなことの連続だった今年の秋です。
わたし達の工夫や努力なんてものを、自然は軽々と吹き飛ばしていく。
畑を始めて今年で8年。
そんなことは痛いほどわかっているつもりでも、やっぱりがっくりきてしまう。
気を取り直し、種を蒔きなおし、追加の苗を植えて、
お日様が出てくれるのを、ただひたすら祈りました。
幸い、秋の終わり頃から気候が安定して、巻き返しを図ったかのように、
冬野菜が元気に育ってくれています。
害虫の被害を免れたきゃべつは、今年も特大級の成長ぶり。
三浦大根も上々で、この先が楽しみです。
初めてチャレンジしたカリフラワーは、傷ひとつ無い出来です!
驚いたことに、今年の里芋はこれまでで最も良いものになりました。
成長期に水を好む里芋にとって、秋の長雨はむしろ恩恵だったのでしょう。
ひとつだけ、残念なのは、白菜のほとんどがヨトウムシの餌食になってしまったこと。
冬の畑にとって、白菜は主役です。
その主役が不在だと、やっぱりかなり寂しいのです。
わたし達の菜園生活も、瞬く間に8年目へ突入しますが、
繰り返しているようで、いつもまるで違う季節を体験している。
そんなことを改めて学んだこの秋です。
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