たべるの

畑の栽培map

2014年9月5日
高橋 忠和高橋 忠和

私のパソコンのデスクトップピクチャは、畑の栽培mapです。
毎週、毎月、作物は成長し、畑はどんどん変化していきますから、この栽培mapも3ヶ月ごとに描き変えています。そうやってはや5年が過ぎ、この秋、畑は6年目となりました。

栽培mapには、現在植え付けて成長中の作物が書かれていますが、今後ここにこれを植えよう、種を蒔こうという計画も記されています。

始めのころは、そんな畑の計画を練るにしても、頭で考えれば良かったのですが、だんだん畑が広がって、畝の数も増えてくると、どこに何を育てているのか、わけが分からなくなるのです。
それで栽培mapになりました。
連作障害のことや畑のローテーションを考えるのにも役に立ちます。

パソコンを開けば見れますし、スマートフォンでも確認できるようにしてあります。
何時でも、何処でも、畑のことを考えられる。
あくまでも利便のための栽培mapだったのですが、へんなものですね、毎日毎日、目に入ってくると、
忘れられなくなってしまいました。
仕事が一段落ついてホッとしたとき、だとか、ホームで電車を待つときとか、ついつい畑の栽培mapを見てしまう。高校生の頃、はじめてガールフレンドの写真を貰って、定期入れにしまっていたときのように、畑と畑の計画に、恋をしてしまった。

畑にいるときは、それこそ夢中ですから、土にまみれて汗を流していますが、畑から離れて畑のことを想うとき、「そうだ、今度はあれを試してみよう」「こんな段取りの方が良いのかな」
栽培mapを見ながら考えているのです。

私たちの畑仕事の1年で最も忙しいのは5月と9月。それぞれ夏野菜の植え付け、冬野菜の植え付けの時期です。5月はだんだん陽が長くなっていくときなのでまだ良いのですが、9月は一生懸命働いているうちにあたりがすっかり暗くなる。クルマのヘッドライトを頼りに後片付け、なんてこともありました。

そんなわけですから、9月は栽培mapを一番頻繁に見る季節でもあります。

畑のことばかりを想う季節です。

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