青豆の季節
スナップえんどう、絹さや、砂糖さや。
「さや」を食べるえんどう豆を「さやえんどう」と呼びます。
実はわたしはこのさやえんどうが大好物です。
桜が散って、木々の緑が濃くなる頃、畑に豆の季節が訪れますが、
今年はこの季節がやって来るのを、どれだけ心待ちにしていたことか。
昨年は豆類が不作で、一昨年が大豊作だっただけにショックも大きく、
今年こそはちゃんと実って欲しいと祈るような思いで世話をしました。
最優先で日当たりの良い場所を確保したり、
支柱の立て方もネットの張り方も、丁寧に丁寧に。
春先までは今イチ成長が遅かった弦が、桜が咲く頃には一気に延びて、
瞬く間にネットを覆うほどになった様は、本当に圧巻でした。
そして、スナップえんどうは白い花、絹さやは紫の花が咲き、
開花から二週間ほどで待望のサヤをつけました。
4月の下旬から、5月の下旬まで。
1か月ほどの間、思う存分、えんどう豆を楽しみました。
サヤが柔らかいうちはもちろんさやえんどうとして、
サヤが硬くなったら、豆を取り出してグリーンピースとして。
わたしはこの豆を「青豆」と呼ぶのが好きです。
甘くて爽やかでちょっと青くさい。
これこそが、わたしの大好きな春の味です。
豆の弦も枝も葉っぱも、今はもうすっかり茶色くなってしまいました。
来週あたり、引っこ抜いてかたづけをします。
青豆の季節が終わりました。
良かったなぁ、本当に良い春だったな。
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