たべるの

冬リッチな畑

2014年12月19日
高橋 忠和高橋 忠和

わたしたちの畑は横浜市の北部、農業専用地区の中にあります。
集合場所の駅からいくつかの丘を越えて畑に向かうのですが、
今年は夏から秋、そして冬へと、気温の降下がなだらかで、
緑の森はゆっくりと紅葉し、やがてその葉が色を失って、時間をかけて落ちていきました。

畑の作物も季節の移り変わりに素直に反応し、じっくりと着実に成長しました。
葉山からいただいた上等の牛糞堆肥をたっぷり与え、同じく葉山の裕一くんに教えてもらった特別な有機肥料を使ったのですから、今シーズンの冬野菜にはずいぶん期待していたのです。

スズメが群れている柿の木の林を回り込むと、わたし達の畑が姿を現します。
畑は美しい緑です。
あたりの景色が灰色にくすんでいくこの季節に、畑は豊かな緑で応えてくれています。


10月28日。冬の葉物野菜の収穫を始めました。コマツナ、水菜、春菊、ルッコラ。みな若くて柔らかく瑞々しいです。
11月2日。カブの初収穫。このカブは甘かった。プチベールも初収穫。
11月11日。初挑戦だったキャベツを収穫。大玉。すごく美味しいキャベツ。



11月の半ばを過ぎると、わたし達の畑では、もう植え付ける苗もないし、蒔く種もありません。
厄介な害虫も出て来なくなるし、雑草も伸びないから、畑でやる仕事と言えば、収穫だけなのです。


11月30日。ダイコンを初収穫。サトイモも初収穫。葉物野菜も収穫が続いています。
12月7日。いよいよハクサイの収穫が始まりました。


収穫はいつだって嬉しいことだけれど、あたりのすべてが衰え枯れていくこの季節に、新しく生まれ育って実った作物を手にすると、なにか特別豊かな気分になります。



収穫してもまだ手に余る冬リッチ。
2014年は冬野菜が大豊作の年になりました。

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