香しき、畑。
畑には、いろんな匂い、香りがある。土、緑、風、季節によって、天気によって、それは違う。もちろん堆肥なんていう、慣れない方には少々遠慮したいであろう匂いもつきものだし、当然ながら野菜それぞれの香りがあり、香りが自慢のハーブもいろいろ生えている。
そんな畑の側らで、ひときわ香しい事柄が、この冬おきた。燻製づくりだ。畑とは一見関係ないことなのだが、そもそもが美味しいもの好きたちの活動。時には炭火BBQランチなども楽しんでいるなか「いつか燻製を作ってみたい」「ここなら煙も気にせず出来るしね」「畑仕事しながらの時間ちょうどいいかも」と話がすすんだわけだ。仕掛けをつくるのが不器用ものには億劫だったが、冬到来のタイミング、原理は同じ「特売・焼き芋鍋」を手に入れた。よしっ!
手始めは、鶏のささみ、かまぼこ、茹で卵など。ノンアルじゃ勿体ないくらい、美味しい「つまみ」の完成!畑仕事の昼休憩、その場でみんなでペロリ。
そしてtakahashさん念願の「燻製ベーコン」に挑戦。
できるもんだね。やってみれば。(面倒な仕込みは、全部やっていただいたので大きな声では言えませんが…)
せっかくの畑産ベーコン、畑の冬野菜たちと競演メニューで食すのが礼儀でしょう。ということで、いろいろ試し中。野菜の甘味とベーコンの燻香・塩味の調和が生みだす美味、堪りません。とくに蒸し煮やスープ煮は、ベーコンから滲み出た香りが、口の中に拡がるうまみを特別なものに仕立てあげた。こんな妙味が家で食せるなんて、歳は重ねてみるもんだ、畑はやってみるもんだ、と感慨深くなってしまう。考えてみれば、調理自体は、いっしょに煮るだけと驚くほど簡単だけど、野菜が育った過程もふくめ手間ひま掛かってますね、この料理。世の中、特別なものだらけだなぁ。
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