美しい野菜たち。
若い頃、大好きな洋服のバーゲンから戻ってくると、「戦利品」を部屋に広げてニヤニヤしながら眺めたものだ。
さて、いま。畑から戻ってくると、「収穫物」をキッチンに広げてニヤニヤしている。キレイだなぁ。美味しそうだなぁ。どうやって食べようかなぁ。
いくつかのメニューをシミュレーションしながら土をおとしたり、あるいは土のまんまストック場所に(ただのダンボールですが…)うつしたり。
11月下旬の収穫は、牛蒡、里芋、生姜、蕪、大根、そして間引きした春菊に小松菜。自分で育てたものはほとんどなく、育てていただいたものを、ちゃっかりいただいてきただけなのだが、眺めているだけで心まで充たされた。
土から旅だった直後の、生々しく爽やかな香りと感触。みずみずしい野菜には、自然の力強さと美しさがある。美しい夕日を眺めている時にも似た、大きな力と儚さを感じるのだ。
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