たべるの

赤い防鳥ネット。

2014年8月1日
高橋 忠和高橋 忠和

夏の畑に赤い防鳥ネットを張りました。
昨年新しく拓いた畑に夏野菜を育てたのですが、
ちょうど今がベストというタイミングで、
鳥たちに、美味しいところをことごとく食べられた。
そう、夏の畑の大敵は、鳥なのです。
今年は、そうはさせない。赤い防鳥ネットです。

だいたい犯人の目星はついています。
カラスか、ハクセキレイか、それともスズメ。
夏野菜は実が成りだすと次々に、毎日、毎朝、実をつけます。
私たち週末農業は1週間に1回しか畑に行けないので、
月曜日に成ったナス、火曜日に実をつけたインゲン、水曜日に大きくなったトマトを、
鳥たちが狙っているのです。

夏野菜の畑は、ナス、ピーマン&シシトウ、オクラとインゲン、トマト、そしてエダマメ、の5本の畝があります。
全体の幅が7m、奥行きは9mで、ツルありインゲンなどはすでに2mを超える高さにまで成長していますが、この畑をすっぽり覆うネットを張り巡らそうというわけです。
まず畑のまわりをグルリと16本の支柱で囲みました。
畑の中央部分に高さ2m40cmの太くて頑丈な支柱を4本立てました。
そしてこの支柱のアタマに新兵器、アミボーズという赤いキャップを被せていきます。

防鳥ネットの網は軽いのですが、大きいです。十分な人数で広げれば扱いはそれほど難しくないのですが、これを2人でやるとなると、ちょっとやっかい。
野菜たちが伸ばした枝やツル、葉っぱに網が引っ掛かります。
インゲンやトマトを支える支柱にも網が絡みます。
これをうまく乗り越えて、防鳥ネットを夏野菜の畑全体に広げていくのです。
一番高い支柱4本に取り付けた新兵器アミボーズ。
表面がツルツルなので、その上を網がスルスル滑ってくれます。
あっちをひっぱり、こっちもひっぱり、畑の外側16本の支柱に網を固定して、さらに地面まで引き降ろします。
こうして防鳥ネット、ついに完成!かな。

この夏の私たちの夏野菜は、鳥に横取りされることなく無事収穫できています。
肥料を改良したこともあって、今まで最高の収穫量です。しかも、どれもすごく美味しい。
採っても獲っても、翌週には夏野菜が鈴なりという幸福です。

鳥というのは、いざという時「バッと飛び立ち、飛び去る」ことができないところには入らない。
一般的にはそう言われています。
だから私たちの防鳥ネットも、一部分はネットと地面の隙間が10数cm空いているところがあっても「まあ、大丈夫だろう」そう考えていました。
しかし、あるとき、畑のはずれでお茶を飲んでいる私の目の前を、ハトですね。
トコトコあるいて防鳥ネットに入っていきます。エダマメを啄んでいます。
まるで暖簾をくぐって馴染みの店に入っていくような。そして歩いて出て行った。
ああ、そうだった。ハトは歩くんだな。
また、防鳥ネットの改修工事だ。

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