たべるの

人が耕される。

2013年10月11日
高橋 忠和高橋 忠和

9月から10月は、冬野菜の種蒔きや苗の植え付けの時期です。
2年目を迎えた横浜の畑にみんなが集まってくれました。

夏の間に伸びた雑草を刈って、石灰を蒔き、堆肥を与え、耕耘機で耕します。
鍬を使って畝を起こし、種を蒔き、苗を植え、肥料をやって、水を撒きます。

こういった畑の作業は一人だと時として大変キツいこともあるのですが、みんなと一緒だと楽しい。
一人分の作業が軽くなるというのもあるのですが、それだけじゃありません。

周りを見渡しても、たった1人で作業している畑は多いです。
人と自然との対話とか、そう言う意味ではOKですし、なによりその人の思い通りの畑に出来る。
しかし、やっぱり、「ぼっち感」は否めない。

これが畑に2人だと、俄然、景色が変わってきます。
柔らかな景色になります。
たとえ畑への思惑が違って、2人の間でギクシャクがあったとしても、1人より2人が良い。
3人、4人となれば、畑はさらに和やかな場所になる。

光があって、水が流れて、言葉が交わされ、ザックザック。
天と地と人が、畑で耕される。
そんな感じでしょうか。

プチベールやブロッコリー、ハクサイの苗を植えました。
ダイコン、カブ、コマツナは、種を蒔きました。
もう終了期を迎えた夏野菜のうち
トマトは根っこから株ごと引き抜き、オクラやナスも整理しました。
重く実を付けたインゲンには、新たな支柱を立てて補強しました。

秋の夕暮れがやってきて、
その日の結果が多少思惑とは違ったことになったとしても、
「ああ、それも良いかも」と思える仲間と一緒だと、
畑は本当に楽しいのです。

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