たべるの

採れたてタケノコご飯を畑で食べる

2012年5月2日
高橋 忠和高橋 忠和

葉山の畑の裏山は竹の山。
この季節になると竹の山はタケノコの山。宝の山になります。
ウズウズしていたのですが、4月の後半になってようやく、わたし達もタケノコ掘りができました。

このあたり一帯の粘土質の土壌には、美味しいタケノコが育ちます。
とりわけ土から顔を出したばかりのタケノコならば、柔らかくって香りも豊か。
先端の芽がまだ緑化していない黄色いやつが新鮮なタケノコの目印です。

タケノコ山に分け入れば、
「ほら、あった」「おっ、そこにもあるぞ」
石井さんに教えられて、タケノコの周りの土を掘っていきます。
かなり急な斜面なので、はじめは立っているのもやっとなのですが、慣れてくるとだんだん力の入れ方が分かってくる。


「このブツブツ、これが根っこだ。ここで切る」
かなり深い土の中、指さされた根っこをめがけて鍬を振り下ろす。
「だめだめ、はずれ!」「ほら、もう一息!」「よし、そうだ。グッと掘り起こせ」

デカイ。呆れるほどデカイのです。3kgぐらいあるんじゃないかな。
笑顔も大きくなりますよね。

ひとつ掘ったら調子がでてきて、隠れタケノコどんどん見つける、どんどん掘る。
はじめこそ大事に胸に抱いたタケノコも、
「あとでまとめて集めればいいよね」
なんちゃって、掘ったまんまにして次に向かうありさま。

掘りすぎて持ちきれない。よろめきながら山を下りました。


「竹の器でタケノコご飯」とは、石井さんの発案でしたが、沢樹がタケノコご飯を作ってくれている間、石井さんと増田さんは竹を切ったり削ったりで、食器づくり。

カマドに羽釜は、超強力。20分ほどであたりに良い香りが漂い始めます。釜の中でタケノコご飯をゆっくり蒸している間にタケノコの味噌汁もできました。

お米6合、鶏肉300g、ニンジン1本、油揚げ1枚、そして主役のタケノコ1本。味付けは、なんと麺つゆ!やはり畑に自生している三つ葉を散らしたタケノコご飯を竹の器に盛りつけました。
春を掘り、春の畑で春を食べる。
いや〜!超絶美味しかったです。こんなに美味しいタケノコご飯、初めてでした。

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