祈り。
3月11日から1週間、2週間・・・東京に暮らす身、大きな災難にあったわけでもなく、むしろ有難い日々を過ごしていたのに、気づけば不安や緊張に少しずつ体と心がつつまれていた。「ああ、畑にいきたい」心の声がきこえる。とりあえず我が家の小さなベランダ菜園の手入れをして、ちょっと安らぐ。土の感触がやさしい。
畑は何かを創り出す場所ではない。それは「再生」の場所だ。野菜は成長し、やがて枯れ、種になり、芽をだし、そして成長する。「生きることと死ぬことが一緒だって畑に教わったよ」家庭菜園をはじめた友人が、以前そんな哲学的なことを言っていたっけ。
4月3日。葉山の畑へ。ネギの苗を植えた。蕪の間引きをした。ほうれん草と小松菜を収穫した。菜を揃えて束ねた。楽しく心やすらぐ時間、再生への祈りの時間でもあった。
気持ちよい疲労感とたっぷりの野菜をもちかえり。さぁ食べるぞ。
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