たべるの

採れたてに乾杯。

2016年5月20日
さいこさいこ

春野菜ときくと、筍や山菜など思い浮かべがちだが、春から初夏にかけての畑では、実にいろいろな作物が採れる。まぁ、くいしんぼうな仲間だから、いつだって何かほしいと、春にも初夏にも何か収穫できるよう作っているからだけどね。

今シーズンは葉っぱ類や豆類が元気だ。初挑戦の春キャベツもちゃんと育った。いろいろ収穫した日の帰り道はたのしい。何をどう食べようか、妄想料理をしながらの家路となるからだ。土埃や汗を流してのお風呂上り、いの一番に食べたい野菜を選んだら妄想は終了、リアル料理をぱぱっと作って、本日の一杯をいただく。これぞ至福の時。早起きして畑に向かってよかった。腰をかがめて作業した甲斐があった。うまいっ。

初収穫ソラマメは焼きと茹でで。鰹のたたきを、ミックスレタス&ルッコラとともに。

らっきょう未満のエシャレット。スナップえんどうの甘味と春菊の苦みがアクセントのサラダ。仲間のお土産、鯵の干物も新鮮な美味しさではないか。

畑の野菜には、市場に出ているものとは比べものにならない新鮮力がある。収穫した日にちゃんと処理して保存すれば、1週間いや物によっては2週間たっても初々しいままだ。ウィークデー、残業して帰っても、家には新鮮野菜が待っている。

ルッコラだけのピザ。春キャベツと塩こんぶの即席マリネ。ちょっとおそめの夕飯はフレッシュに、ヘルシーに。

明日は畑、冷蔵庫にはまだ葉っぱが残っている。そんな日には、水菜も小松菜も合わせてしゃぶしゃぶ。すりおろした新たまねぎをポン酢に加えて、恵みぎっしりの一皿に。

ゴールデンウィークには、野菜たっぷり、ピクニックの宴。

ほうれん草のナムル、春ニンジンのしりしり、絹さや炒め、肉巻スナップえんどう。パンとワインと、緑と光。ここはプロヴァンスか、といいたくなる都内某所で、杯はすすむ。

こまったことに、収穫祭の乾杯は、年中無休である。これもまた畑を楽しく続けられる理由である。ああ、ジャガイモの季節が、ああ、夏野菜の季節が、またやってくるではないか。繰り返せるとは、幸せなことである。

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