たべるの

今年のズッキーニ。

2014年6月20日
さいこさいこ

家庭菜園でズッキーニを育てるのは難しい。いちばんの問題は土地の広さ。大きな葉が拡がるし、株数もある程度ないと、受粉がうまくいかないからだ。幸いなことに「たべるの菜園」は、週末ファーマーの活動とはいえ家庭菜園とは呼べぬほど立派な環境に恵まれていて、昨年も今年もズッキーニが豊作である。ただ昨年は、収穫のタイミングをのがした。初挑戦ということで「一週間でこんなに育つなんて!」を知らなかった。訪れなかった週末がジャストタイミングだったようで、まだ小さいからと穫らなかったものが、あっという間にヘチマサイズに。しかも地面に接した部分が(ちょうど雨が降り)水たまりでやられてしまっていた。

人は学習する。今年は畑リーダーが「今週末!ぜったい美味しいから!」と召集をかけてくれた。天気予報は雨だったが、午後からの晴れ間を信じて畑へ。やったぁ。よかったぁ。「小ぶりのも躊躇せず収穫して」の号令に素直に従った結果、感動的に美味しいズッキーニをたっぷり持ち帰れた。

まずはシンプルにオリーブオイルでグリル。間違いのない美味しさを味わったら、さぁいろいろ試してみよう。こんなに瑞々しいのだから、生でも美味しいに違いない。小ぶりの一本を選んで、ピーラーで縦長にスライス「ゴマ風味のサラダ」にしてみた。醤油をきかせ和風に仕立てたが、茄子とも胡瓜ともちがう、香りと食感が新鮮だった。

グリルの美味しさを一品にいかしたのは、「ツナとルッコラとズッキーニのパスタ」と「トマトとシソとズッキーニのマリネ」。想像どおりの美味しさ。

和風洋風ときたら中華風もためさなくちゃ。「鶏ささみとズッキーニの黒酢炒め」。これ大ヒット!次はもう少し厚めにカットして食べよう。

そうこうしているうちに一週間。ふたたび訪れた畑にはズッキーニ第二弾が。少し大きめのものもある。中をくりぬいて細かく刻みカニ缶とあえたら味噌マヨネーズとチーズで「ズッキーニボートのオーブン焼き」に。立派なメインディッシュだ。やわらかく軽快な食べ心地で、ぺろり。お酒も、ぐびり。

梅雨の晴れ間、真夏と勘違いしたのか、早々とできたインゲンと茄子も一緒に持ち帰れたので、ズッキーニといっしょに「揚げびたし」に。日曜の夜仕込んで、ウィークデーの常備菜。

ズッキーニを口にはこび、スポーツニュースを見ながら、ふと思った。ザッケローニとズッキーニって音が近いな。今年のズッキーニは、何だか記憶に残りそうだ。

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