たべるの

畑は新しいセゾン。

2017年3月10日
高橋 忠和高橋 忠和

畑の春はジャガイモの植え付けから始まります。
調べてみると昨年はずいぶん温かい年だった。2月の後半で気温20℃を記録していたのですね。だから畑の動きも全般に早め早めで、2月の21日にジャガイモの植え付けをしています。
それに比べて今年の気温は平年並み。去年よりゆっくりのスタートでした。
種芋を買ったのは2月12日です。メークインの中玉63個、男爵の大玉を9個。

箱を開くと、すでに種芋からモヤシのような新芽がいっぱい伸びていました。光が当たらなくとも生きたい、大きくなりたいと芽を伸ばすのですね。ただ、このように徒長した新芽はひ弱で、このまま植えても育たない。せっかくだけれどモヤシのような新芽はすっかり取り払ってしまい、日の光の中で、あらためて丈夫な黒い新芽が出るのを待ちます。

翌週、2月19日からいよいよ土作り、畑の新しいセゾンの始まりです。

草を刈り、堆肥をたっぷり撒きました。石灰も少し撒いています。

およそ半年ぶりに耕耘機で畑を耕すと、冬の風にカサカサだった土がみるみる生気を取り戻します。

少し寒いけれど、お昼ご飯は畑で炭焼きBBQ。

フカフカになった畑です。周りの雑草も刈り取りました。

種芋を日当たりの良い廊下で浴光催芽です。丈夫な新芽が出てきましたよ。

堆肥を入れてから2週間後の3月5日。いよいよ今年のジャガイモの植え付けです。
今日は風もなくて温かい。まずは畝を起こします。

畝の高さは低めの設定、約10cm。畝幅は40cm。ずいぶん狭いですが畝間は80cmとたっぷりの間隔。
これらはみな5月の中耕を考えてのこと。2回、3回と土を寄せ、収穫前の最終段階では、畝は幅80cm、高さ50cmにもなります。

株間は35cmにして、種芋と種芋の間に肥料を入れていきます。

メークインの種芋が63個、男爵の種芋の大きいものは2分割しましたから11個。
全部で74個の種芋です。

ひと畝に25個づつ、ジャガイモの種芋を3畝に植え付けました。

新しい季節に、新しい命を注ぎ込む。
3月の末、桜の花の開く頃に、この畑はジャガイモの新芽の緑に覆われるでしょう。

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