たべるの

すだちで手作りポン酢

2018年10月2日
沢樹舞沢樹舞

連続小説のようになってきた「すだち」を使ったレシピ。
すだち胡椒が完成したわけですが、さて、残った果実はどうしましょう。
本来、この果汁こそが、主役になるはずなので。
となれば、王道は、ポン酢でしょう。

その昔、大阪の方に「てっちりの命はポン酢である」と聞きました。
ふぐよりも、その店ごとの「ポン酢」にこそ違いや差があるのだと。
確かに料理屋さんでいただくポン酢って、市販のものとは比べものにならない香りや深みがあります。
市販のポン酢は、ほとんどが穀物酢などを原料としていますが、
これを果汁だけで作ると、まるで別もののポン酢になる・・という・・
では、さっそく作り方をご紹介しましょう。

「ポン酢」

【材料】

すだち果汁 10コ分
濃口醤油 果汁と同量
みりん 適宜(果汁5:醤油5:みりん1〜2)の割合
カツオ節 10g
昆布 10cm

【作り方】

  1. すだちを絞り、ザルで漉し、種を取り除く。
  2. 果汁の量と、同量の醤油を用意する。
  3. ボウルに果汁と醤油を入れ、カツオ節と昆布を入れ、ふんわりラップを掛け、冷蔵庫で一晩寝かせる。
  4. 3を、ザルで漉し、カツオ節と昆布を取り除く。味見をして、少しずつみりんを加え、好みの味に仕上げる。
  5. 煮沸消毒したガラス瓶に移し、冷蔵庫で保存。1か月以上寝かせると、すだちの酸味の角が取れ、まろやかな味わいになります。

以前伺ったふぐ屋さんでは、柑橘類は数種類ブレンドすると言っていたので、
ゆずや、かぼすや、夏みかんなど、いろいろ混ぜてみるのもおもしろいでしょうね。
しかも、そのお店では、1年近く寝かせるのだそうですよ!
本当に奥深いポン酢の世界・・。
わたしはとりあえず、冬が来るまで、寝かせようと思います。
楽しみだな〜。

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