すだちで手作りポン酢
連続小説のようになってきた「すだち」を使ったレシピ。
すだち胡椒が完成したわけですが、さて、残った果実はどうしましょう。
本来、この果汁こそが、主役になるはずなので。
となれば、王道は、ポン酢でしょう。
その昔、大阪の方に「てっちりの命はポン酢である」と聞きました。
ふぐよりも、その店ごとの「ポン酢」にこそ違いや差があるのだと。
確かに料理屋さんでいただくポン酢って、市販のものとは比べものにならない香りや深みがあります。
市販のポン酢は、ほとんどが穀物酢などを原料としていますが、
これを果汁だけで作ると、まるで別もののポン酢になる・・という・・
では、さっそく作り方をご紹介しましょう。
「ポン酢」
【材料】
すだち果汁 | 10コ分 |
濃口醤油 | 果汁と同量 |
みりん | 適宜(果汁5:醤油5:みりん1〜2)の割合 |
カツオ節 | 10g |
昆布 | 10cm |
【作り方】
- すだちを絞り、ザルで漉し、種を取り除く。
- 果汁の量と、同量の醤油を用意する。
- ボウルに果汁と醤油を入れ、カツオ節と昆布を入れ、ふんわりラップを掛け、冷蔵庫で一晩寝かせる。
- 3を、ザルで漉し、カツオ節と昆布を取り除く。味見をして、少しずつみりんを加え、好みの味に仕上げる。
- 煮沸消毒したガラス瓶に移し、冷蔵庫で保存。1か月以上寝かせると、すだちの酸味の角が取れ、まろやかな味わいになります。
以前伺ったふぐ屋さんでは、柑橘類は数種類ブレンドすると言っていたので、
ゆずや、かぼすや、夏みかんなど、いろいろ混ぜてみるのもおもしろいでしょうね。
しかも、そのお店では、1年近く寝かせるのだそうですよ!
本当に奥深いポン酢の世界・・。
わたしはとりあえず、冬が来るまで、寝かせようと思います。
楽しみだな〜。
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