たべるの

秋鮭と里芋のパエリア

2011年11月2日
沢樹舞沢樹舞

皆さま、こんにちは。「沢樹舞のおうちでごはん」、
今日は秋の味覚でオリジナルのパエリアを「秋鮭と里芋のパエリア」。

最近お料理の仕事が増え、この秋はたくさんの料理教室をしました。
ご紹介するメニューの中で特に人気なのがパエリア。
「フライパン」「簡単」「意外で身近な素材を使う」
この3つがわたしのパエリアの特長ですが、
本当に簡単に作れて、素材も好きなモノを自由に使って良いことに、
皆さん本当に驚かれる様子です。

料理教室でいつもお話ししていますが、日本人が日本で作るのですから、
わたし達の生活や風土にあったパエリアがあって良いと思うのです。
例えば季節ごとに、旬を味わうパエリアがあっても。
ということで、今日は秋の美味しい物をパエリアに詰め込みました。

「秋鮭と里芋のパエリア」

【材料】

2合
豚ひき肉 150g
秋鮭 2切れ
里芋 4コ
いんげん 6本
ニンニク 1カケ
顆粒ブイヨン 大さじ1
フェンネルシード ひとつまみ
ディル あればで可
オリーブオイル、塩、黒コショウ 各適宜

【作り方】

  1. 鮭は食べよい大きさに切り分け、塩コショウをひとつまみ振って、フライパンで軽く表面を焼き付ける。両面が色づいたら皿などに取り出す
  2. フライパンの表面をペーパーで拭いて鮭の脂を取ったら、オリーブオイルを足し、みじん切りのニンニクとひき肉を入れ、色が変わるまで炒める。
  3. 米を加えひき肉と絡めるようにざっと混ぜたら、一口大に切った里芋も入れ、全体を炒め合わせる。
  4. 表面を平らにならし、5mmオーバーする程度の水を注ぎ入れる。顆粒コンソメとフェンネルシードを振りかけヘラでさっと混ぜる。
  5. 1の鮭といんげんをバランス良く配置したら、蓋をして強火にする。沸騰したら弱めの中火にして15分。炊きあがったら1分強火でお焦げを作り、火を止めて蓋をしたまま5分蒸らす。お好みでディルを飾って出来上がり。

秋鮭と里芋の組み合わせ。
実は夢で出てきたレシピなんですが、作ってみたら大成功!
和食ではお馴染みの組み合わせをパエリアに応用してもOKということ。
炊き込みご飯とは全く違う、新しい秋のごはんが出来ました。

合わせたワインは…

カスティーリョ・デ・マエティエラ
リバリス・ロゼ 

毎年新しいヴィンテージが出るのを楽しみにしている大好きなロゼです。
モステカル・グラーノ・ネヌードという白ブドウ品種にシラーを加えて作られるロゼ。ライチのようなエキゾチックな香りと、イチゴを煮詰めてスパイスをまぶしたような濃厚でパンチのある味わいが魅力的なワインです。

このパエリア、白ワイン全般やスパークワインにもぴったりですが、
少しスパイシーなアクセントを加えたいと思いこのロゼを合わせました。
このロゼワインが持つ、後味に残る心地よいビターな風味が、
ほっこりとした味わいのパエリアをよりモダンな印象にしてくれました。

実は豚ひき肉やフェンネルシードを加えているのは、
このロゼとの相性を「より良く」するための「ひと匙」なんですよ。

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