たべるの

エシャロット?エシャレットでしょ、ラッキョウです。

2010年7月22日
高橋 忠和高橋 忠和

今、スーパーマーケットで売られているほとんどの「エシャロット」というのは、
正しくは「エシャレット」一年物の早獲りラッキョウのことです。

本物の「エシャロット」は、同じネギ科ではありますが別の植物。
「ベルギーエシャロット」と呼ばれているのが本物の「エシャロット」で、
タマネギやペコロスのような球形をしていますね。

Wikipediaによれば、「エシャレット」という命名は1955年築地の青果卸業者によるもので、
「根ラッキョウ」の商品名では売れないと思ったので、お洒落な商品名を付けたそうです。
当時の日本では、そもそも「エシャロット」なんて誰も知らなかったし問題なかったのですが、
今となっては、はなはだややこしい。
しかも「エシャレット」は「エシャロット」と誤表記されることが多くなり、
おかげで私たちはみんな、早獲りラッキョウのことを「エシャロット」と思ってしまった。

こうした誤解は、いったん広まってしまうとなかなか訂正されることはありません。
たぶん今後も私たちは、葉付きの早獲りラッキョウを「エシャロット」と呼び続けるのでしょうね。

さて、このラッキョウですが、夏の終わり8月末から9月にかけてタネ球を植え、
3年目の6〜7月に収穫します。
これを早獲り、つまり植え付けの翌年の春に収穫すると「エシャレット」となるわけです。
酒のつまみはもちろんですが、これを刻んで味噌と和え、ご飯にのせて食べるのが大好きです。


4月に一部を「エシャレット」として収穫したのち、5月は雑草とり。

6月。ほんとうなら今年は肥培につとめるところですが、私たちは植え付けの翌年に収穫してしまいます。
何日か陰干しした後、ラッキョウ漬けの作業をみんなでやりました。



漬け込んだ後3週間ほどで、おいしいラッキョウを食べることができます。

エシャロット、エシャレット、ラッキョウ。
美味しければ、みんな好き。

コメント