たべるの

苗を植える。種を蒔く。

2009年10月26日
高橋 忠和高橋 忠和

耕した畑の土に、鍬を使って深さ10cmぐらいの穴を穿(うが)っていきます。
30〜40cmおきに穿った穴が、きれいに一直線に並ぶよう、あらかじめロープをビーンと張って、それをガイドに鍬を使うのです。

この穴のひとつひとつに、ブロッコリーとハクサイの苗を植え付けていきます。
良い苗を作るのは難しいそうです。私たちたべるの畑くらぶは、葉山のプロの農家が育てた苗を分けてもらいました。

見てください、苗の根には苗床の土がついているでしょう。
これをこのまま真っすぐ穴に置いて、土をかぶせていきます。やさしくやさしく、しっかりと。

こちらはレーキという農具です。畝の頂上をならして平らにしています。

ここに、昼休みのときに飲んだ「お~いお茶」の、空いたペットボトルを利用して、土に丸いへこみを作っていきます。これ、深さが数cmの穴を作るのにちょうど良い。

その穴のひとつにつき、ダイコンの種を3粒づつ、それぞれの粒をできるだけくっつかないよう離して蒔いていきます。この作業、手袋のままじゃちょっとムリ。全部の穴に3粒づつの種を蒔いたら(どうも蒔くって言う感じではないですね、種を置く)軽く土を被せます。
被せる土が多すぎると芽が出て来れなくなるし、逆に土が少なすぎると雨が降ったら蒔いた種がみんな流れてしまう。頃合いがむずかしいのです。

「このあたりじゃ、時期的にちょっと遅いけれど、どうかなぁ」石井さんに言われましたが、ニンジンの種も蒔きました。

ふと目を上げると、畑の周りの草の中にコオロギがいます。じっとこちらを見ている。
こいつら、わたしたちの今植えている野菜の葉っぱを狙っているのだな。
まるで、若くて美しい自分の娘を、野獣のような男達の真ん中に置いているような気分になります。
白いチョウチョもヒラヒラ舞いだした。ウワーン。
元気に育てよ、あいつらにやられちゃダメだよ。

水をたっぷり撒いておきました。

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