たべるの

風に訊け。

2011年5月19日
高橋 忠和高橋 忠和

栗林の奥に拓いた「奥の畑」。何回もトラクターで耕し、その度に地中から出てくる竹の茎を取り除き、畑になりました。
今日は、その畑にカボチャを植え、季節はずれだけれどイチゴも植えた。
不思議なものですね。この畑を拓いて新しい風の通り道ができたようです。栗の若葉が、涼しい風にサワサワ揺れます。

「そのポニー、なんて名前?」
裕一さんのところのナナちゃんが、最近飼い始めたポニーを見せに来てくれました。
「ルー」「お母さんはルビーって呼んでるよ」横から弟のシュウくん。

なんでも裕一さんのところで長く飼われていた犬が、最近老衰で死んでしまった。
寂しがるナナちゃんのために、お父さんは、犬じゃなくてポニーを連れてきてくれたそうです。

もちろんナナちゃんシュウくんは大喜び。ですが、このポニー(3歳です)なかなか気が強い。
お父さんの言うことは聞くみたいだけれど、子供たちに対しては、むしろ威張っているみたいです。
そんなわけでたった今は、まだポニーの背中に乗ることは出来ない。

「お〜い、トウモロコシの種も蒔いちゃおうか」石井さんの声が聞こえます。

「ルーを見せてくれてありがとう」「じゃあね」

5月の畑にはソラマメが育ち、ジャガイモが出来て、たくさんの人が集まってきます。
いろんな種類の花が咲き、蝶が舞い、リスが走り回って鳥が飛びます。

明日も明後日も、こんなに穏やかで平和な日が、ずっと長く続いてくれるかな。

ザワッ。頭上にひろがる栗の葉が騒ぎます。
風に訊け。

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