オイル煮いろいろ
今日は沢樹流の「オイル煮」いろいろをご紹介します。
野菜のオイル煮…初めて耳にする方は、びっくりされるかと思います。
わたしも最初は驚きでした。と、同時に「体に大丈夫なの?」とも。
でも、おっかなびっくりで試すうち、すっかりオイル煮にハマりました。
オイルには、基本的にはオリーブオイルを使います。
メリットは茹でるのに比べ、野菜の栄養素が損なわれないこと。
緑黄色野菜のベータカロチンは油と共に摂ることで吸収力が高まるので、
お浸しにするより、実は理にかなっているのです。
しかも、オリーブオイルは飲んでも良いくらい、体に良いし、
それ自体がとても美味しい調味料なのですから、
野菜料理のレパートリーに、是非、加えたい調理法なのですね。
オイル煮に適した野菜といえば、小松菜。
小松菜はアクが少ないので、湯がいてアク抜きする必要もなく、
オイル煮に最も向いている野菜です。
しかも、オイル煮にすると、普通のお浸しより、ぐんと旨味が増し、
その存在感を増します。
基本は、ざく切りにした小松菜と潰したニンニクにひとつまみの塩と、
オリーブオイルを、ざっと回し掛けて蒸し煮にします。
5分もすれば、美味しく煮上がります。
同様にオイル煮に向いているのはブロッコリーやプチヴェール。
アスパラガスや、キャベツ、レタスも、なかなかの美味しさです。
こうしたオイル煮、オイルの美味しさが決め手になるので、
是非、品質の良いエキストラ・ヴァージン・オリーブオイルを使ってください。
オイルって、炒め物の脇役などではなく、極上の調味料なんだなぁと実感します。
時には趣向を変えて、ごま油や米油で煮るのも楽しい。
そして煮上がったら、是非、鍋の底のオイルも一緒に。
野菜の旨味と栄養が詰まった極上の「ソース」なのですから。
わたしはこのオイル煮に、たらりとだししょう油を掛けて食べるのが好き。
そのままでも美味しいけれど、パンに乗せたり、パスタの具にするのも好き。
最近お気に入りのレシピを2つほどご紹介しましょう。
「小松菜と切り干し大根のオイル煮」
ざく切りにした小松菜と、軽く水で戻した切り干しを、
鍋に入れてオリーブオイルを回し掛けて4〜5分ほど中火で蒸しただけ。
黒コショウとだししょう油を振っていただきます。
「白菜と豚こまのオイル煮カレー風味」
ざく切りにした白菜と豚こまを鍋に入れ、オリーブオイルにごま油を少々、
カレー粉と塩と黒コショウを振りかけてざっくりを混ぜ、5〜6分蒸し煮にします。
やはり、仕上げに軽くだししょう油。
とろりとした食感がたまらない一品です。
オイル煮、まだまだ可能性がありそうです。
是非みなさまも、いろいろとチャレンジしてみてくださいね!
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