たべるのラム部 大槌レポート Part4 /4
(Part2の参照記事)
ジンギスカン店「羊丸」16日復活 遠野、遺志受け継ぐ
オーナーの小田正明さんが1月29日に62歳で亡くなり閉店していた遠野市松崎町の人気ジンギスカン店「羊丸(ひつじまる)」が16日、「遠野ジンギスカン羊丸・道(みち)」として復活する。レストランや結婚式場などを運営する加藤水産(同市青笹町、加藤公(こう)社長)が店を引き継ぎ、幅広い世代に愛された味を提供する。「亡き父の夢と先代の情熱を受け継ぐ」。再開へ奔走した加藤美穂子専務(47)は、飲食業に情熱をささげた父と小田さんの2人の遺志を胸に新たな門出を迎える。
モダンな店内に、ボリューム満点の豊富なメニュー。さらりとマイルドな秘伝のたれを絡めた新鮮なラム肉が食欲をさそう。2008年の開店から、羊丸は県内外の老若男女の舌を満足させてきた。
1月中旬、胃がんを患う小田さんが体調を崩し入院した。病床での会話の節々から従業員への愛情がにじむ。美穂子さんはその様子を、昨年77歳で肺がんのため亡くなった実父隆雄(たかお)さんの姿に重ねた。
富山から岩手に来た父は、地域の食を支えようと懸命に働き、現在の加藤水産を形作った。口数は少ないが、仕事への誇りは誰よりも強い。そんな父の生前の夢が焼き肉店の経営だった。
美穂子さんは店の再開に向け、従業員の再雇用に奔走。創業時メンバーのほとんどが再結集し、秘伝のたれも限りなく再現した。基本メニューも受け継ぎ、自家製のコメを使ったライス食べ放題メニューを新たに設ける。
2018.05.12(岩手日報ニュースより)
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