夏の畑
畑の土に汗が一滴。ジュッという音が聞こえそう。瞬く間に蒸発。
夏の畑の草刈りは、作物も、雑草も、人も、土も、みな強烈な陽射しに焼かれています。
乾いた土に鎌を入れて、ボコッと引き抜いた草の根にわずかな湿り気。
それすらも、たちどころに乾いてしまう暑さに、頭はボーッとしてきます。
ひたすら目の前の草を引き抜く。そして次の草。
ひとりじゃ辛い、夏の雑草取り。
でも、みんなと一緒ならまったく違いますね。
隣の畝から声がかかります。
「ねえ、青山の新しいお店に行ってみた?」
「この前バイクで伊豆ヘ行ってきたんだよ。」
自分ひとりじゃ、いくらも進んでないと思っていても
立ち上がって見渡せば、みんなけっこう頑張ってるじゃん。
畑から雑草がどんどんなくなっていく。綺麗になっていく。
夏の畑は、雑草取りと水やり。これにつきます。
暑い夏の一日を、畑で一緒に草取りしたら、
その日初めて出会った人でも、友達。
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