葉山ポトフ
さいこ
ニンゲンは種々様々いろいろだが、ニンジンも種々様々なのである。葉山の畑で初めて出会ったニンジン「朱衣」。お店で見かけた記憶はなく、きけば伊藤園さんのジュースの素材となっている種類とか。カロチンがとびきりあるらしい。
格別な甘さでシンプルに火をとおすのが良いと、（すでに朱衣調理体験あり）Takahash先輩からの仰せに従い、まんまの姿でポトフにしてみた。合わせたのは、同じ日に葉山調達した「小さな大根」と「わき芽のブロッコリー」。冷蔵庫にあったソーセージを出汁の足し程度に加え、あっさりブイヨンでさっと煮ただけ（ちょっぴり味醂をたらすのが私流）。
優しさと強さをかねそなえたママンのような甘さ。エネルギーと儚さをあわせもつベイビーのような香り。朱衣、初体験。まあるいお皿の中に、野菜たちのまあるい美味しさがいっぱい、葉山ポトフ。ごちそうさま。ありがとう。
高橋 忠和
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