たべるの

台風のあと。

2011年9月27日
高橋 忠和高橋 忠和

台風15号は海を渡って押し寄せて、葉山の山に跳ね返り、今度は山から海に向けて、たっぷり海の塩分を含んだ暴風雨を、畑や田んぼに叩きつけたのでした。
 

わたし達の田んぼの稲は、海の方に向かって傾き、倒されています。
 

サトイモもこんなになっていました。
かろうじて倒れることを免れても、葉っぱに塩まじりの雨水が降り注ぎ、ボロボロになってしまった。
 

ネットいっぱいに広がっていたゴーヤも、アルミパイプの柵に守られていたトマトも、倒されました。
植えたばかりの白菜の苗も吹き飛びました。
 

あれほどビッシリ豊かに実ったナスやオクラも倒されていましたが、石井さんが3日かけて、なんとか立て直してくれました。しかし大方の葉っぱは吹き飛ばされてしまったのです。

失ったものは小さくはない。残念です。
 

栗林の、まさにこれからの栗の実が、青いイガのまま、枝ごとたくさん地面に落ちています。かなり大きな枝さえもへし折られていました。
 

折れた枝を細かく切って、畑に落ちた葉っぱをかき集め、焼きます。
青い空に白い煙がモクモク立ち昇る。
台風が過ぎたあと、気温がストンと落ちて、葉山はすっかり秋の空です。

失ったら、また植える。
 

白菜の苗を植え直し、ダイコンやカブの種を蒔き、ブロッコリーの苗を植えます。
また、新しい明日の種を蒔きます。

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