たべるの

秋を始める。

2010年9月16日
高橋 忠和高橋 忠和

今年の夏は暑かった。暑いだけじゃない。雨がまったく降らず、カラカラに乾燥していました。
葉山の畑も、雨が最後に降ったのが8月12日。それから約1ヶ月、雨はなかった。

例年なら、そろそろ秋冬野菜の種蒔きや苗の植え付けを始めるところなのですが,干上がった畑の土を見ると躊躇してしまいます。種や苗は最初が肝心。いったん種を蒔いたら,苗を植えたら、畑の土を乾かしてはいけません。雨がないなら、川から、池から、それもだめなら水道の水を使ってでも畑に水をやらなくてはいけない。


ジャガイモを収穫したあと、栗林の畑は2回、トラクターで土を起こし、堆肥を撒き,石灰も撒いて準備万端。
角車の畑も、栗坪橋の畑も、秋冬野菜を育てる用意ができています。ただ,雨がない、水がないのです。

私たちのような週末農業や家庭菜園だけではなく、プロの農家の畑も干上がっています。秋冬野菜を始められない。
この秋も野菜は高騰するかもしれませんね。
一週間、雨を待ちました。10日待ちました。2週間待ちました。もう限界です。

これ以上スケジュールを遅らせると、たとえばハクサイはちゃんと結球しない。ニンジンは大きくならない。冬の寒さの前に野菜が十分成長できなくなるのです。



9月12日。私たちは秋を始めました。
まずは、プチヴェールを植えました。この野菜は葉山の畑では初めてですが、たべるの代表の沢樹の強い希望です。
9月19日には伊藤園さんからいただいたニンジン朱衣の種蒔きをします。
さらにダイコン、ブロッコリー、カリフラワーと続きます。

雨がないなら、石井さんが、ポンプで汲み上げた川の水を畑に撒いてくれるのです。

春の長雨,夏の乾燥。今年は週末農業にとっては厳しい年です。
石井さんや碓井さんが支えていなかったら、畑も田んぼもダメになっていたはずです。
私たちが畑に通って1年。少しは分かったつもりでも、実際にはまだ何もできないのだなぁ。
楽しいけれど、課題は大きい。

そんな私たちが,2年目の秋を始めます。

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