秋刀魚とごぼうの炊き込みごはん
皆さま、こんにちは。「沢樹舞のおうちでごはん」、
今日は秋の味覚の王様「秋刀魚とごぼうの炊き込みごはん」です。
ようやくニットが恋しい陽気になってきましたね。
10月も半ばまでTシャツで過ごすなんて、季節の感覚が狂っちゃいます。
いつの間にか日本は冬か夏しかない国になってしまったのでしょうか。
秋の実りをじっくり味わう間もなく冬になるなんて寂しすぎます。
そんなわけなので、残暑が厳しい間からせっせと秋刀魚を食べましたが、
中でもこれは、わたしのレシピではピカイチとも言える出来です。
京都は丹後与謝野町の香山さんが作るお米「歌人」の新米に、
石井農園の裕一さんからいただいた新ごぼうを一緒に炊き込んだ、
この秋一番のご馳走です!
「秋刀魚とごぼうの炊き込みごはん」
【材料】
米 | 400cc |
水 | 410cc |
白だし | 大さじ2 |
酒 | 大さじ1 |
サンマ | 2尾 |
ゴボウ | 1/2本 |
ショウガ | ゴルフボール大 |
スダチ、カボス | 2〜3コ |
塩 | 少々 |
【作り方】
- 米は研いでザルに上げ水気を切ったら分量の水に浸して30分ほど吸水しておく。サンマは二等分し、ワタを取りよく洗ったあと、ペーパーで水気を拭いておく。
- サンマに塩を振り、グリルで10分ほど焼く。
- ゴボウは粗いささがきにして、5分程度水にさらした後、ザルに上げて水気を切っておく。
- 土鍋か浅型の鍋に米と水を入れ、白だしと酒を入れ軽くかき混ぜる。ゴボウを平らに乗せて、焼き上がったサンマを並べる。
- サンマの隙間にせん切りのショウガを乗せ、フタをして火に掛ける。
- 始めは強火、沸騰したら火を弱め(中火と弱火の中間)、15分したら再び強火にして1分。火を止めて5分蒸らしたら出来上がり。サンマをほぐしお茶碗によそったら、カボスやスダチを絞っていただきます。
調味料は白だしと酒だけ。
秋刀魚の旨味やごぼうの香りや食感がぐーんと全面に出てきます。
仕上げに絞る柑橘類の爽やかな香りと酸味がさらに食欲をそそります。
合わせるワインは…
「ロリガン・ブリュット・ナチュレN.V」
市場にはなかなか出回らない究極のカヴァ、なんだそうです。バルセロナの有名なガストロノミ・ショップのオーナーが開発し、生産数はたったの10,500本。そのほとんどがミシュラン星付きレストランに直行してしまうのだとか。シャルドネが20%ブレンドされており、キリリと締まった酸と黄金色に輝くきめ細かな泡にエレガントさが漂います。
一口含むと「上等なカヴァだぁ」とすぐにわかります。
味わいに深みがあるというか、ボディが豊かで複雑さがある。
低価格のカヴァにありがちな「飲み飽きる」感じがまるでなくって、
味わいながらもスイスイと飲めてしまうスムースさもある…。
実はこのカヴァをイメージしていたら、炊き込みごはんが思いつきました。
仕上げにきゅっとかぼすやすだちを絞るアイディアはこのカヴァに合わせるため。
香ばしく焼き上げた秋刀魚と、香り豊かな新ごぼう。
その美味しさが詰まった炊き込みごはんをかぼすやすだちがカヴァにつなげてくれます。
ああ、このマリアージュは究極です!
くれぐれも食べ過ぎに注意(笑)。
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