桃のクロスティーニ
皆さま、こんにちは。「沢樹舞のおうちでごはん」、
今日は夏の終わりに洒落た前菜「桃のクロスティーニ」はいかが?
クロスティーニとは、イタリアのアンティパスト(前菜)。
小さなトースト、という意味で、パンの上に具を乗せて食します。
オリーブオイルを塗った後、チーズや野菜やペースト状になった肉など、
自由に乗せてワインと共にいただくのが正しい楽しみ方ですね!
さて、今日ご紹介するのは、桃を乗せたクロスティーニ。
旬の桃に、青カビチーズと生ハムを添えたら大人の洒落た前菜が完成です。
「桃のクロスティーニ」
【材料】
桃 | 1コ |
バゲット(薄切り) | 8枚 |
青カビチーズ | 大さじ4 |
生ハム | 8枚 |
イタリアンパセリ | 2枝 |
レモン | 1/2コ |
オリーブオイル、塩、黒コショウ | 各適宜 |
【作り方】
- 桃は皮をむき、8等分に切り分ける。色止めのため、上からレモン汁を掛けておく。
- パンの表面にオリーブオイルを塗った後、桃、チーズ、生ハムを乗せ、イタリアンパセリを添える。お好みで軽く塩を振り、黒コショウを振ったら出来上がり。
すみません、とっても簡単です!
難しいことといったら、桃の皮を上手にむくこと位でしょうか(笑)
しかし、桃と青カビチーズと生ハムの組み合わせに驚きましたか?
でもメロンに生ハムが定番なのですから、桃だってアリでしょう!
実はヒントとなったのは、このワインが飲みたかったから。
ワインのイメージが先にあり、そこから生み出した組み合わせです。
合わせたワインは…
ヒメネス・ランディ
「マサンティーニ 2009」
スペインの若手醸造家の中でも最近ググッと頭角を現したヒメネス・ランディ。ワインジャーナリスト仲間の間でも話題の作り手です。
このワイン、一般小売りされておらず今回初めて味わいましたが、熟した果実の甘味がどかーんと口中に広がり、その中に独特の個性があって、複雑に絡んだ香りの要素に思わず「ニヤリ」となってしまいました。甘味とキレのバランスが最高です。
なんともいえない複雑な香りがこのワインにある中で、
とっても印象的だったのが、ふわりと桃の香りがしたこと。
どうしてもその香りを生かしたくて桃を使って何か作ろうと思ったのです。
ただ、単に桃とワインを合わせれば良いか、というと、そうではなく、
ワインが持つ強烈な果実味に対抗できるビシッとした塩分も必須で、
「桃に塩気を足す→青カビチーズと生ハム」という構図が思い浮かびました。
頭でイメージしたまま作ってみて、実際に食べてワインを合わせたとき…
「むふふ」その時のわたしの顔を皆さんに見せてあげたいくらい!
ヒメネス・ランディの魅力はなんといっても自由奔放なワイン作り。
このワインも、シラー、テンプラニーニョ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン…といった他では絶対にあり得ない組み合わせ。
スペインの作り手ですが、ことさらスペインというのを感じない、
感じるのはヒメネス・ランディという個性だけ。
彼に負けないくらい、わたしも独創的な前菜で勝負です!
是非、この奇跡のマリアージュをお試し下さいね。
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