たべるの

愛しのナニワヤさんで買ったトリッパで白インゲンのトマト煮を。

2010年6月10日
沢樹舞沢樹舞

皆さま、こんにちは。「沢樹舞のおうちでごはん」、
今日はイタリアンの定番、トリッパと白インゲンのトマト煮です。

麻布界隈に仕事の拠点を構えて10年近くになりますが、
何が一番嬉しいかって、近くに「スーパーナニワヤ」があることです。
元々は肉屋だったナニワヤさんは、とにかくお肉が最高。
「うぬぼれの世界一」を自称する牛肉を始めとした精肉はもちろん、
特筆すべきはモツやスジなどのバリエーションの豊かさと質の高さ。
わたしの料理にこうした食材がしばしば登場するのは、ナニワヤさんの存在があるからです。

さて、今日は久々にトリッパを買ってみました。
和の俗称はハチノス。牛の2番目の胃です。
六角形が並んだような形状からその名が付けられたのでしょう。

「トリッパと白インゲンのトマト煮」

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【材料】

トリッパ 400g
白インゲン(水煮) 1缶(400g)
トマト(水煮) 1缶
タマネギ 1コ
ニンニク 1カケ
白ワイン 100cc
ハチミツ 大さじ1
顆粒ブイヨン 10g
白だし 大さじ2
ローリエ 2枚
セージかタイム 1枝
黒コショウ、パルメジャーノ(粉) 各適宜
[下ゆで用]
 ローリエ、セロリ、たまねぎ、しょうがなどの香味野菜
 お酢か白ワインビネガー 大さじ3

【作り方】

  1. トリッパは丹念に水洗いしたのち、たっぷりの湯を沸かし下茹でする。香味野菜と酢を加え20分ほど。アクは丁寧にすくう。においが気になるようなら、2〜3度茹でこぼしても良い。
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  2. 下茹でが済んだトリッパを1cm幅に切り分ける。
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  3. 鍋にオリーブオイルを入れ、せん切りのタマネギと潰したニンニクを炒める。しんなりしたら2のトリッパとトマトを入れる。
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  4. ホールトマトはヘラなどで崩し、白ワインと、その倍量の水を注ぎ、顆粒ブイヨンとハチミツ、ハーブ類を加え、弱火で1時間半ほど煮込む。
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  5. トリッパが柔らかく煮えたら、白インゲンを加え、白だしで味を調えて、20分程度煮る。
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  6. できれば、火を止めて余熱でじっくり味を染みこませる。召し上がるときに、パルメジャーノと黒コショウを振れば、さらに美味しい。

トリッパはかなり歯ごたえがあるので、じっくり時間を掛けて煮るのがポイント。
最低でも1時間、できれば2時間以上。圧力鍋だと20分くらいでOKみたいです。
とはいえ、トロトロよりも若干歯ごたえが残っている方が「らしい」ので、お味見しながら判断してくださいね。

あ、大事なことをひとつ。
ナニワヤさんのハチノスはとてもキレイなので、20分も下茹ですれば十分です。
ただ、購入されるお店によって状態が違うので、お店の方に下処理の方法を確認してくださいね。
わたしは、いろいろ聞くうちに店員さんと仲良しになりました。
今ではモツもスジも、新鮮でとっておきのを分けて貰えるように!(笑)

トスカーナ地方では「おふくろの味」のような郷土料理。
多めに作ってパスタの具にしたり、チーズと一緒にオーブンで焼いたり。
ワインは白か、軽めの赤がオススメですよ。
是非、休日にでも、じっくりと作ってみて下さい!

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