たべるの

「ラグビーワールドカップ2019釜石開催と後会でのラム肉」レポート その1

2020年2月19日
梅沢義明梅沢義明

【ラグビーワールドカップ2019釜石開催】

 日本国中が興奮したラグビーワールドカップ2019日本大会。大会前、そして開幕直後は気温が高い中での飲食販売等のあり方で問題が発生しましたが、運営側の柔軟で速やかな対応によって、終わってみればスタジアムやファンゾーン、各地でのホスピタリティは好評価を受け、何より日本代表の活躍によって、大会は大成功を収めることができました。
 私は釜石鵜住居復興スタジアムで開催される2試合に、釜石市の隣町、私が暮らす大槌町の事業者さんたちと一緒にケータリング出店者として参加いたしました。スタジアムのすぐ目の前の大槌湾でとれた牡蠣やホタテなどの魚介類の焼き物や揚げ物、椎茸の出汁がきいたベジ対応の汁物である郷土料理すっぷく、冷えたビールなどのドリンク類でお客様をお迎えいたしました。

9月25日、開場前のスタジアムの様子/スタジアムで販売した郷土料理すっぷく
テントブースとキッチンカーでケータリング出店させていただきました

【試合当日】

釜石鵜住居復興スタジアム上空をブルーインパルスがセレモニー飛行しました

 9月25日、たくさんのありがとうとおめでとうに包まれた素晴らしい一日になりました。待ちに待ったフィジー対ウルグアイ戦。試合開始2時間半前の開門から飲食ブースに訪れた多くのファンから喜びや労いの言葉をいただきました。ラグビー機運醸成イベント等でお世話になった方々をはじめ、首都圏からも多くの友人知人がこの釜石鵜住居復興スタジアムに足を運んでくださいました。
 釜石市内でも特に甚大な被害を受けた鵜住居地区。鵜住居小学校と釜石東中学校跡地に建てられた釜石鵜住居復興スタジアム。この場所でワールドカップをと尽力してきた方々とそれを応援してくださる方々と、濃密で幸せな時間を送ることができました。

試合前に黙祷が捧げられ、震災後に生まれた子どもたちも声援を送りました
忙しい合間を縫って唯一観ることができたシーンがウルグアイのトライでした

おかげさまでお店は大盛況。「結局どっちが勝ったの?」と試合終了後に訪れてくれた友人に聞くほど忙しく楽しい時間を送らせていただきました。試合は格上のフィジーにウルグアイが勝利を挙げる大金星。事前キャンプ地になっていた北上市の友人たちは選手と一緒に歓喜していました。惜しくも敗れはしましたが、7月の日本代表戦に続き2試合をここでプレーしてくれたフィジーの選手たちにも感謝です。

ウルグアイに声援を送った友人たち/世界最薄ジャージで時の人となったBAKUさんも
このスタジアムで試合がないにも関わらず「KAMAISHI」を訪れてくれた海外のファン

 このスタジアムで試合がない出場国のファンの姿を多く見かけました。オーストラリアのファンの方々に話を聞くと、「KAMAISHIには行こうと思っていた」とのことでした。釜石は「KAMAISHI」として世界からも注目されていた特別な場所であることをあらためて感じました。そんな彼らは牡蠣やホタテの大きさと値段に何度も驚いていました。
 この一日だけをとってもたくさんの方々の支えがあって、震災後の8年半の出力の大切な一部分を担わせていただき、本当に感謝しかありません。それぞれがそれぞれの場所で心を込めて。その思い、目的は果たせたように感じた一日でした。

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