たべるの

春は、葉もの。

2015年5月8日
さいこさいこ

「春は、揚げもの。」昨春、見かけた広告コピーである。なかなか上手いことおっしゃる。たしかに程よい陽気の中、カラリとあがったアジフライにハイボールなんて、そそられるじゃないか。でもね、今年の春は、だんぜん「春は、葉もの。」と言いたい気分。

桜が咲くころまで順調に季節が春へとうつっていったが、そのあとの寒の戻りが手ごわかった。雨も多かった。夏野菜の植えつけ前までに収穫しようと目論んでいた野菜たちの成長が大幅におくれたのだ。「今年の春は野菜が高くて困るわ」という方も多かったと思うが、そう、この天候による影響が大きかったのだ。

大幅におくれたが、春も終盤、一気にきた。わさ、わさ、わさ、と土から飛び出た、緑色がキレイ。見るからに美味しそう。畑に通うものの特権、「まだまだ
育つ、ちょっと前」に収穫した葉ものの味は格別だ。柔らかい、香りがいい。
 


その日とれたサラダ

収穫日の夕食は、まよわず「その日とれたものだけサラダ」。レタス、水菜、春菊、ルッコラ。氷水でシャキッとさせたら、味付けはシンプルに。しっかり実をつけていた絹さやも、さっと湯がいてトッピング!うまい。


ビビンバごはん

水菜のゴマ和え

えぐみの少ない、ほうれんそうは、ナムルに。甘味のある絹さやもナムルにして、ビビンバごはんにしよう。しゃきしゃきの水菜はゴマ和え常備菜に。
 


小松菜と浅利のみりん蒸し

ちょっと前、の美味しさを一番発揮するのは、小松菜である。小ぶりの小松菜は、この野菜が、こんなにちゃんと味があり密かに主張をもっていることを再認識させてくれる。旬のあさりと組み合わせて、酒蒸し。みりんとお水を少しくわえるのが、わたくし流。品のいい甘味がうまみを引き立てる。
 


エスニック 玉トマ丼

一気に、わさわさしたのは、野菜だけではない。畑の端で昨年作っていたパクチーが、種をおとしたのだろう、ちょっとした群生状態。パクチー好きにはたまらない取り放題感が(嫌いな方には、まったく解らない感覚でしょうが)、
テンションをぐんとあげてくれる。その勢いのまま、ちょっとチャレンジなメニューをためしたくなり、いつもは醤油味でつくる「玉子トマト炒め丼」をパクチーたっぷりナンプラー仕立てにしてみる。う〜、おかわり決定。


塩から揚げ 山椒風味

 

先日まで気づかなかったが、実は「畑の敷地内に生えていた」山椒の葉もたっぷり持ち帰る。むね肉のから揚げに混ぜ込んでみた(もっとたっぷり混ぜてもよかったかも)。
 

そうこうしている(食べている?)うちに、季節は初夏へ。作ったあれこれを、ランチボックスにつめて、休日ピクニック。川原では、子供がはしゃいでいる。若者が、たぶん恋をはぐくませている。まだまだ育つ、ちょっと前。つまみが美味しくて、お酒もすすみ、ほろ酔いだぁ。今年だけの、今年の春に、ごちそうさま。

コメント