たべるの

「秋の実り」でクネル

2016年11月1日
沢樹舞沢樹舞

皆さまはフランスはリヨンの郷土料理「クネル」をご存知でしょうか。
白身魚のすり身にバターや小麦粉や卵を混ぜ、ラグビーボールのような形にまとめたもの。
要はフランス版「はんぺん」のようですが、これをさっと茹でた後にソースと共にオーブンで焼いた料理が美食の街リヨンではどこのビストロでも供されます。

この夏、訳あって、クネルを立て続けに食す機会があったのですが、
ふわふわしたはんぺんより、もっと弾力があって、
随分としっかりしているなぁという印象でした。
もちっと密度があって、滑らかで、押し返すような食べ応え。
うむ、この食感、まるで赤ちゃんのほっぺたみたい。

そして、秋になり、河内屋さんから「秋の実り」が届きました。
「露時雨」と「茸衣」を口にした時、むむ、これはもしや…
そうです、まさしくクネルの食感だと思いました。

ということで、前置きが長くなりましたが、
「露時雨」と「茸衣」をソースと共にオーブンで焼いてみました。
表面が香ばしく焼けて、中はプルプル。

これはもう、間違いなくクネル!
もしかしたら、リヨンのより、おいしいかも知れない。

秘かに大発見をした気がして、ほくそ笑むわたくしなのでした。

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